最近聞いてる曲 2018/11
最近聞いてる曲をリストアップしてみようと思います。
まっすぐ / 私立恵比寿中学
作詞:杉山勝彦
作曲:杉山勝彦
編曲:杉山勝彦・三谷秀甫
ストリングスアレンジ:三谷秀甫
やっぱ杉山勝彦やばいなって思った一曲。
最初に聞いた時は「エビ中版きっかけ」と思ったんですが、よくよく分析してみると
「メロディーが332のリズムを軸に作られている」
「サビで長2度転調している」
など、どちらかといえばサヨナラの意味に近いように感じました。
サビの"もう少しくっついて好いかな?"のとことかまんまinnocent worldで、ほんとに杉山勝彦はミスチルだな~って感じです。
きっかけ / 乃木坂46
サヨナラの意味 / 乃木坂46
きみわずらい / まねきケチャ
作詞:古谷完
作曲:藤永龍太郎(Elements Garden)
編曲:藤永龍太郎(Elements Garden)
初めて聞いた時に「めっちゃ転調するしコード進行凝ってるしアニソンみたいですげー」って思ったんですが、作編曲を見て納得しました。
カノン進行はアイドルソング・アニメソング問わずしょっちゅう使われるのですが、Ⅰ-Ⅶφ・Ⅲ7~の形はアニソン特有だと思います。
個人的な話ですが、こういうバンドサウンドにピアノとストリングスを入れた爽やかな感じの曲を総じてSupercell系と呼んでいます。これとか。
キャラバンは眠らない / 乃木坂46
まねきケチャの曲はエレガが担当しているんですね~。ちょっと気になってきました。
夏を待つセイル(帆)のように / ZARD
作詞:坂井泉水
作曲:大野愛果
編曲:葉山たけし
「90年代黄金期のJpopサイコー!!」ってなる感覚は誰しもあると思うのですが、人によってそれがミスチルだったりスピッツだったりglobeだったりELTだったりします。その感覚がZARDで来てる感じです(この曲は2005年ですが)。
耳コピしようとしたんですが難しくて結局ネットで調べちゃいました。
Bメロで3度上がってサビで戻ってくるやつです。Bメロの「言葉がもどかしい」のとこがBbなのかGなのか調性が曖昧ですね。
サビの進行は4UのLucky☆Luckyがだいたい一緒です。
Lucky☆Lucky /4U
坂井泉水の声がほんとに良い。
名もなき詩 / Mr.Children
作詞:桜井和寿
作曲:桜井和寿
この曲ロンドソナタ形式だったんですね....。気づいた時に思わず「ッッッ!!!!!!!!」ってなりました。「君の名は希望」はここから取ったんだ...!
※ちょっと難しい話(分かりにくかったらごめんね)
この曲のすごいところはメロディーの跳躍です。
歌メロというのは、跳ねる距離が高ければ高いほど消費するエネルギーが大きいです。
どういうことかというと、「ド→レ→ミ」みたいな順次進行ならその次に「ミ→ファ→ソ...」と進んでいけるのですが、「ド→ソ」とか「ド→ド(1オクターブ上)」のような場合、跳躍の際にエネルギーを消費してしまいその先の「ラ」や「レ」に進むことが難しい、または出来ないです。
シンクロニシティとか例としてわかりやすいです。
1:17~
「ふいに気づいたら泣いてること」の泣で1オクターブ跳ね、いてることで下がっている。
ただ、名もなき詩はサビの「あるがまま」のま→まで1オクターブ上がり、そこからさらに「の心で」のので1音上に進んでいます。これがとてもすごい。
この力強いメロディーがこの曲の魅力の一つなんじゃないかなと思います。
次回があるかは分かりません。
2018年上半期神曲集
もうすぐ2018年も折り返しなので上半期(1月~6月)の良かった曲を振り返ろうと思う。
TOP3
まずは上半期TOP3から。
WATER BLUE NEW WORLD / Aqours
作詞:畑亜貴
作曲・編曲:佐伯高志
ストリングスアレンジ:倉内達矢
文句無しの1位。というか今年はもうこれ以上の曲は無いと思う。
好きな曲には最初からビビっと来る曲と後から徐々に好きになっていく曲があるが、これは前者。
佐伯高志沼に沈んでいくハメになった罪深い曲でもある。
こちらの記事でこの曲の転調について詳しく解説しているので合わせてどうぞ。
Polaris / Wake Up, Girls!
作曲・編曲:田中秀和
ここ1~2年の田中秀和の曲で一番良い。個人的にはドラマチックガール以来の当たり曲。やはりディスコを作らせたら右に出る者はいない。
たぶんこの曲はそんなに難しいことをしていないから好きなんだと思う(あくまで田中秀和にしてはの話)。もちろんアニメ効果もあるけどね。
シンクロニシティ / 乃木坂46
作詞:秋元康
作曲・編曲:シライシ紗トリ
フルサイズを聞いてから評価が一転して好きになった曲。
keep going...(0:37~)からの一気に展開していくような開放感が良い。
同音連打のメロディーは少なからず欅の影響もあるのかな?
その他
その他の良かった曲たち。
6㎝上の景色 / みお from BEST FRIENDS!
作詞:松原さらり
作曲・編曲:Mitsu.J
やっぱり湊みおちゃんがナンバーワン!
345進行は最高。
おやすみなさん! / 国木田花丸
作詞:畑亜貴
作曲・編曲:白須賀悟・増田基生
アコギを主体にピアノやグロッケンでキラキラ感を作りつつストリングスで優しい雰囲気に仕上がっている。
ドラムが跳ねているがジャズっぽくなりすぎていないところが良い。
アコギが好きなことに最近気づいた。
in this unstable world / 津島善子
作詞:畑亜貴
作曲・編曲:神谷礼
BD曲の中だとこれが一番好き。
DmajとFmajの中間のような曖昧な調性感の不思議な曲。
Bメロの半音の動き(Dm→Bb)も良い感じ。
POPHOLICの皆さんもっとラブライブの曲作ってください!!!!!
CiRCLING / Poppin'Party
作詞:中村航
作曲・編曲:岩橋星実
個人的な良曲の定義の一つにAメロが良いことが挙げられるのだが、この曲はまさにそれ。
Aメロでは強拍にアクセントを置き、Ⅰ・Ⅳ・Ⅴのスリーコードのだけを使うことで"軽快さ"や"明るさ"が全面に出ている。Bメロではハイハット裏打ちの4つ打ちに345進行。サビは8ビートにスノハレ進行と好きな要素満載で最&高。
ガラスを割れ! / 欅坂46
作詞:秋元康
作曲:前迫潤哉・Yasutaka.Ishio
編曲:APAZZI
安心と信頼のAPAZZI。
"犬の咆哮"や"ガラスの割れる音"が入っていてアウトローのような雰囲気の曲。
サビの特徴はⅣ→Ⅰ→Ⅵm→Ⅴと珍しい進行が使われていることとストリングスがロックサウンドに彩りを加えていること。
バスルームトラベル / 欅坂46
作詞:秋元康
作曲・編曲:ふるっぺ
こういう柔らかい雰囲気のアレンジ好き。キックは強いけど。
毎度のことながら秋元康の作詞センスには恐れ入る。
国境のない時代 / 坂道AKB
作詞:秋元康
作曲・編曲:Yo-Hey
サビが小室進行で、系統としてはWBNWと似た感じ。
生音主体のアレンジにアクセントとしてシンセやFXを使っている編曲はやっぱり良いね。
最後のサビでメロディーも変化しているところも良い。
センターは飛鳥のほうが良かっt...なんでもないです。
まとめ
やっぱり生音系の曲が好きなようだ。あと上半期は6451進行の曲をよく聞いてた気がする。
キミは目撃者だよ
日刊佐伯高志。
UNLIMITED IMPACT / マルゼンスキー・フジキセキ・オグリキャップ
※5:01~
曲の構成
OP → イントロ → A → B → B' → サビ → <中略>
Emaj Fmaj Gmaj
→ 間奏 → ギターソロ → ギターソロ' → ラスサビ → ED
Cmaj Gmaj Emaj
半音、全音、短3度、下属調、属調の計5種類の転調が使われている。
各転調の解説
Emaj → Fmaj (半音)
予告コード無しのダイレクトモジュレーション。
Fmaj → Gmaj (全音)
Bメロ(Bb~A)の最後でAsus4を解決している。これはFmajだとⅢsus4→Ⅲ、GmajだとⅡsus4→Ⅱになる。サビの最初のコードがEm(Ⅵm)なのでⅡ→Ⅵmの進行で転調している。
Gmaj → Emaj (短3度)
サビの最後のコードがD。これはGmajだとⅤ、EmajだとbⅦになる。イントロ繰り返し部の最初のコードがC#m(Ⅵm)なのでbⅦ→Ⅵmの進行で転調している。
Gmaj → Cmaj (下属調)
ギターソロ(Em~B)の最後のコードがB。これはGmajだとⅢ、CmajだとⅦになる。ギターソロ'(Am~A)の最初のコードがAm(Ⅵm)なのでⅦ→Ⅵmの進行で転調している。
F#m→BはGmajの平行調(=Eminor)からのツーファイブの借用。本来はEm(Ⅵm)へ解決すべきところだがこの曲ではAm(Ⅱm)へ進んでいる。その結果、転調先のCmajから見るとB→AmがⅦ→Ⅵmという珍しい進行になっている。
Cmaj → Gmaj (属調)
ギターソロ'の最後でAsus4を解決している。これはCmajだとⅥsus4→Ⅵ、GmajだとⅡsus4→Ⅱになる。ラスサビの最初のコードがEm(Ⅵm)なのでⅡ→Ⅵmの進行で転調している。
同じAsus4でもBメロ→サビの時とはコードが機能が違う。
まとめ
笑わないよ!カタチから入っていいんじゃない?
やっぱり酒井拓也は変態だ(褒め言葉)。
Beginner's Sailing / 渡辺曜
各セクションの解説
OP
動画の試聴版だと省略されている。
メロディーは大サビ(サビの17小節~)と同じ。
3,4小節はⅣ→Ⅲ→Ⅵm→Ⅱの進行。最後のⅡが第一転回形のⅡ/#Ⅳになっている。
11小節目のFM7(#ⅠM7)はB(Ⅴ)の裏コード。Ⅴ→Ⅰのドミナントモーションの間にワンクッション挟むような形。
Bridge
曲の主題のようなセクション。
基本的にルートをE(Ⅰ)で固定しているが、2,4小節は強拍(3,5小節)へのフックとしてD(bⅦ)へ動いている。
C→D(bⅥ→bⅦ)は同主調の平行調(=Gmaj)からの借用和音。
Aメロ
5,6小節はサブドミナントマイナーを用いたⅣ→Ⅳmの進行。
16小節目のDはその次のCにベースを階段状で繋げるためのパッシングコード。
2番では前半の8小節が省略されている。
Bメロ
最初のコードがノンダイアトニックコードのC(bⅥ)。それに伴いメロディーの最初の音もCの構成音のG(bⅢ)から始まっている。
5~8小節は王道進行(4536)の2つ目のコードがⅣmになった形。
15小節目のC/D(bⅥ/bⅦ)はGmajのⅣ/Ⅴを借用した和音。
サビ
前半(1~8小節)は比較的シンプルなカノン進行。
後半(9~16小節)は少し変わっている。12,13小節のC#/F→F#mはⅥ→ⅡmのセカンダリードミナントだがⅥを第一転回形のⅥ/#Ⅰにすることでベースを#Ⅰ→Ⅱと半音で繋げている。
大サビ(17小節~)はOPと同じメロディーだがコード進行が変わっている。OPではⅠ→ⅢmだったところがⅣ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵmになったり、Ⅳ→Ⅲ→Ⅵm→ⅡがⅡm→Ⅲ→Ⅵm→Ⅱになったりと変化している箇所がいくつかある。
24,25小節のB→D→G→C→Bは、最初にB(Ⅴ)→D(bⅦ)と短三度上昇し、その後D(bⅦ)→G(bⅢ)→C(bⅥ)と4度ずつ進み、最後にC(bⅥ)→B(Ⅴ)で半音下がるという流れ。
26小節目のFM7はOPでも使われていたⅤ(B)の裏コードの#Ⅰ。
2番では大サビが省略されている。
Bメロ2
1番のBメロ繰り返しではなく完全に新しいセクションとなっている。
12小節目のC#aug(Ⅵaug)はC#7b13(Ⅵ7b13)から5th(G#)と7th(B)を省略した形で、次のF#m(Ⅱm)へのセカンダリードミナント。
C#aug = C#,F,A C#7b13 = C#,F,G#,B,A
13~16小節は王道進行(4536)の変形。
16,17小節もⅥ→Ⅱmのセカンダリードミナント。
20小節目のAm7(Ⅳm7)ではメロディーにノンダイアトニックトーンのG(bⅢ)の音が使われている。
ギターソロ
7,8小節目はベースが半音で下がる下降クリシェ。
Cメロ
2~4小節の「まだわからないね」の"わ"が曲中最高音のE5。
ED
基本的にはBridgeと同じだが9~12小節はずっとルートがE(Ⅰ)で固定されている。
感想
転回形や借用和音が多用されていて、やっぱり酒井拓也は鍵盤奏者なんだなと感じる。