アイドルと音楽の備忘録

アイドル/アニメ/声優ソングを楽理の視点で分析しています。

カノン進行と王道進行の定義

何を基準にして判別してるかを書いておく。

 

カノン進行

カノン進行の肝は、構成音が"ド→シ→ラ→ソ→ファ→ミ→ファ→ソ"と階段状になっていること。

例えば、

 

C(ミソ)→G(レ)→Am(ドミ)→G(シレ)→

F(ファラド)→Em(ソシ)→Dm(レファラ)→G(シレ)

 

みたいなふうに。

よくあるリハモパターンも、

 

C(ミソ)→E(ミソ#)→Am(ドミ)→C(ドミ)

C(ミソ)→Bφ(レファラ)・E(ミソ#)→Am(ドミ)→Gm(シbレ)・C(ドミ)

F(ファラド)→Em(ソシ)・Am(ラド)→Dm(レファラ)→G(シレ)

F(ファラド)→C(ドソ)→Bb(シbレファ)→G(シレ)

 

といった感じでちゃんとこの法則に当てはまっている。

 

ただ、後半の4小節は例外も多い。

例えば「君のこころは輝いてるかい?」は、

※2:17~ Key of Emaj

E→G#m→C#m→Bm・E→

A→A#φ→Bsus4→B

 

と、ファ→ミ→ファ→ソとは違う形になっている。

 

他にも「太陽ノック」は、

※1:39~ Key of Abmaj

Ab→Eb/G→Fm→Cm→

Db→Bbm→Db/Eb→Eb

 

と、こっちも後半の4小節が変わってる。

 

これら以外にも5、6小節目が王道進行になったり、7小節目がbⅥになったりと、前半と後半の組み合わせ次第でいくつもパターンがある。

なので、前半がド→シ→ラ→ソになってたらだいたいカノン進行って感じで決めてる。

 

 

王道進行

王道進行で重要なのは、"2小節目の導音を3小節目で解決しない"こと。

 

F(ファラド)→G(ソレ)→Em(ミソ)→Am(ラドミ)

 

よくあるリハモパターンは、

 

F(ファラド)→G/F(ソレ/ファ)→Em(ソレ)→Am(ラドミ)

F(ファラド)→G(ソレ)→G#dim(ソ#レファ)→Am(ラドミ)

 

など。

 

ただ、これも例外が多くて、

 

F→Fm→Em→Am

F#φ→F→Em→Am

 

とかは、そもそもⅤが無い。

なので、サブドミナントから始まって後半がⅢm→Ⅵm(あるいはそれに準ずる)ならだいたい王道進行。

 

あと、王道進行は

 

Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm→○→○→○→○

Ⅳ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅲm→Ⅵm→Ⅵm

 

の2パターンある。

前者は「ワガママMIRROR HEART」とか「GALAXY HidE and SeeK」、後者は「Rising Hope」や「Dreaming bird」など。

※1:10~

Ⅳ→Ⅴ/Ⅳ→Ⅲm→Ⅵm→

Ⅱm→Ⅲm・Ⅲ/#Ⅴ→Ⅵm・#Ⅴdim→Ⅴm・Ⅰ

 

※0:55~

Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm→

Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ→Ⅴm・Ⅰ

 

※0:58~

Ⅳ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅴ→

Ⅲm→#Ⅴdim→Ⅵm→bⅦ

 

※1:14~

Ⅳ→Ⅳ→Ⅴ/Ⅳ→Ⅴ/Ⅳ→

Ⅲm→Ⅲm→Ⅵm→Ⅴm・#Ⅳ7b5