アイドルと音楽の備忘録

アイドル/アニメ/声優ソングを楽理の視点で分析しています。

恋アクの謎

ずっと疑問に思っていることがある。

 

恋になりたいAQUARIUM / Aqours

※2:14~

 

この曲はサビでDmajからEmajへ転調する。転調の橋渡しとなる"I miss you!"の部分のコードがF#なのだが、これはDmajではⅢ、EmajではⅡの和音になる。問題なのはこの次で、なぜかサビ頭のコードがC#m(Ⅵm)やA(Ⅳ)ではなくE(Ⅰ)から始まっている。これだとⅡ→Ⅰというあまり聞き慣れない進行になり違和感を覚えそうなものなのに、さも自然に転調出来ているのが不思議。考えられるとするとF#の構成音のA#がEの構成音のBへ向かう導音のような役割を果たしているとか?

 

疑問はもうひとつある。サビのアウフタクトの"アクア"の部分でA#の音を使っていること。A#はEmajだと#Ⅳの音で、#Ⅳはノンダイアトニックトーンの中でも特に使われることが少ない音だからここで使われているのが不思議。もしかすると"I miss you!"のA#-B-A#と"アクア"のB-A#-Bで同じ音を使っているから転調の違和感が払拭されているのかも?